蒼天桜花~S.D.KYO Novels

登場人物

彼方の蒼

ひしぎ

物語の主人公。
無口で物静かな性格だが、頑固でひねくれた面もある。黒髪に一部白銀が混ざる奇抜な髪が特徴的。
母親は壬生の平民(庶民)の女で、父親は貴族。臨月を迎えていた母親は、世継ぎ闘争を恐れた父方が遣わした者の手により切り殺された。

名前の解釈

 これは完全に私独自の考えで、"ひしぎ"の名前の由来を解釈しました。そもそも"ひしぎ"というのは、笛の音とかで甲高く鳴る音のことを言います。ここで言う笛っていうのは能管と呼ばれるもののことで、能とか歌舞伎とかで使われている笛のこと。で、能とかでこの笛が"ひしぎ"を奏でるときっていうのはどんな時かっていうと、神とか霊とか所謂「この世に存在しない神秘的なもの」が出てくる時なんです。物語では『鬼神』ってカンジで使っているけど、それは壬生一族が『神』だから、それ以外は『神あらざる神』っていう意味会いで『鬼神』とさせて頂きました。
 それから、ひしぎの名前って、ちょっと特殊ですよね。他の壬生の者達ってみんな漢字表記じゃないですか。それなりに意味を持った漢字が名前に取り入れられている。なんでこの子だけひらがななのかしら?って思った時、もしかしたら正式な名付け親がいなかったんじゃないの?って思ってしまったのです。そこで、"ひしぎ"の音。"ひしぎ"に似た音が鳴っていたから"ひしぎ"……つまり、そういうことです。

イメージイラスト

幼少期はだいたい5歳くらいのつもりで書/描いてます